けつろん
結論
力を入れず軽く噛む甘噛みは、遊び・じゃれ・愛情表現のことが多いサイン。ただし「もうやめて」の合図のこともあります。
出やすさの目安
- 力を入れず軽く噛む → 遊び・じゃれ・愛情表現
- しつこく触られて噛む → もうやめての合図(しっぽやイカ耳も見る)
- 手をおもちゃにしない → 遊びはおもちゃ越しが安心
意味と考えられる理由
力をゆるめて、かぷっと軽く噛んでくる甘噛み。痛くないから愛情、痛いから攻撃、と力の強さだけで分けたくなりますが、実際の甘噛みにはいくつもの意味が同居しています。愛情表現のこともあれば、「もうやめて」の合図のこともある。同じ軽い噛みでも中身は正反対のことがあるのが、甘噛みの読みにくいところです。 いちばん多いのは、遊びの延長です。じゃれ合いの興奮のなかで、目の前の手や足を獲物に見立てて軽く噛みます。もうひとつが、愛情表現やお手入れのつもりのケース。猫同士は毛づくろいをし合うときに軽く歯を使うことがあり、飼い主の手を舐めながらかぷっとやるのは、その延長と言われます。そして見落としやすいのが「やめて」の甘噛みです。なでられている最中に急に噛むのは、「気持ちよかったけれど、もう十分」のサインであることが多いです。 「やめて」の甘噛みには、たいてい前兆があります。しっぽを大きく振りはじめる、耳が横に倒れてイカ耳になる、体がもぞもぞしはじめる。この段階で手を止めれば、噛まれる前に会話が成立します。噛まれてから引くのではなく、噛まれる前のサインで引く。これができると、猫との信頼関係はむしろ深まります。 子猫の甘噛みは、成長の一部です。兄弟とのじゃれ合いのなかで、これ以上強く噛むと相手が本気で怒る、という力加減を学びます。早くに兄弟や母猫と離れた子は、この練習が足りないまま育つことがあり、噛む力がつい強めになりがちと言われます。人の側が兄弟役になって、痛い強さで噛んだら遊びを静かに終える、を繰り返すことで、少しずつ加減を覚えていきます。 日々のつきあい方で気をつけたいのは、素手をおもちゃにして遊ばないことです。手を獲物にした遊びが習慣になると、手は噛んでいいもの、と覚えて噛み癖につながりやすくなります。遊びはおもちゃ越しが基本。噛まれたときに大声を出したり叩いたりするのは、恐怖や興奮をあおって逆効果になりやすいので、静かに手を引いて遊びを中断するくらいが伝わりやすい返し方です。 甘噛みは、遊び・愛情・やめてが混ざり合った、距離の近い相手にだけ出てくるコミュニケーションです。どの意味かは、場面と直前のサインで読み分けてください。急に噛む力が強くなった、体の特定の場所を触ると決まって噛む、というときは、痛みなど体の不調が隠れていることもあるので、獣医師さんに相談を。
すずの場合
すずの甘噛みは、なでている最中に、前触れなく急にかぷっと来ることがあります。強く噛むわけではないのですが、「そろそろ満足」の合図なのかもしれない、と受け取っています。
気をつけたい点
急に強く噛むようになった・体を触ると噛むときは、痛みなど体の不調のこともあるので様子を見てください。
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よくある質問
甘噛みはやめさせたほうがいいですか?
無理にやめさせるより、素手で遊ばずおもちゃ越しにするのが基本です。痛い強さで噛んだら静かに遊びを終える、を繰り返すと加減を覚えやすくなります。
なでている最中に急に噛むのはなぜですか?
「気持ちよかったけれど、もう十分」の合図のことが多いです。噛む前にしっぽを振る・イカ耳などの前兆が出るので、そこで手を止めると噛まれにくくなります。
甘噛みが急に強くなりました。大丈夫でしょうか?
遊びの興奮のこともありますが、体の特定の場所を触ると決まって噛む場合は、痛みなどが隠れていることもあります。気になるときは獣医師さんに相談してください。
参考にした考え方
- 遊び・社会化における噛み加減の学習に関する一般的な知見
- 接触時の噛みサイン(やめての合図)に関する一般的な猫の行動学の知見