けつろん
結論
耳を横から後ろにぺたんと伏せる「イカ耳」は、不安・警戒・不快のサイン。怖い・やめてほしい気持ちの表れです。
出やすさの目安
- 横に倒す → 相手や状況に身構えている
- しっぽ膨らむ・低い姿勢・うなりを伴う → 強い警戒
- 獲物を狙う集中でも一時的に出る → 表情や姿勢もあわせて見る
意味と考えられる理由
耳を横から後ろへ、ぺたんと倒した姿がイカの頭に似ていることから「イカ耳」。SNSでもおなじみの呼び名ですが、見た目のかわいらしさとは裏腹に、本人はあまり穏やかでないことが多いサインです。 イカ耳=怒っている、とひとことでまとめられがちですが、実際の中身には幅があります。多いのは不安・警戒・不快。「この音、なに?」「それ以上さわらないで」あたりの気持ちです。くわえて、おもちゃや獲物を狙って集中しているときにも、一時的に耳が倒れることがあります。怒りというより「気持ちが張りつめているサイン全般」と捉えるほうが、実際に近いです。 場面で読み分けてみましょう。掃除機やインターホンの音でイカ耳になるのは、警戒。なでている最中にイカ耳が出はじめたら、「そろそろやめて」の前ぶれです。遊びの最中に腰を落として耳を倒すのは、狩りモードの集中。同じイカ耳でも、直前に何があったかで意味はほぼ決まります。 深刻度は、耳以外のサインとの重なりで判断します。イカ耳にくわえて、しっぽが膨らむ、体を低くする、シャーやうなり声が出る。こう揃っていくほど、恐怖や警戒は本気です。逆に、耳は倒れ気味でも体がゆるんでいて、しっぽも静かなら、軽い「気になる」程度のこともあります。耳の向き全般の読み方は「耳の向きでわかる気持ち」の項目にまとめています。 イカ耳を見つけたら、基本はそっとしておくことです。触っている最中なら手を止める。怖がっている相手や音があるなら、離れられるようにしてあげる。かわいいからと顔を近づけたりカメラを向けたりするのは、追い打ちになりがちです。きっかけがなくなれば、耳は自然と元の位置に戻ります。 イカ耳は、猫が出してくれる分かりやすい気持ちのメーターです。見つけたら、何がきっかけかを探して取り除く。それが基本の対応です。イカ耳のまま長く戻らない、隠れて出てこない、耳を触ると痛がる、といったいつもと違う様子が続くときは、獣医師さんに相談してください。
すずの場合
すずのイカ耳は、時々しか見られません。何がきっかけなのか、正直まだつかめていないくらいです。イカ耳の少ない毎日は、それだけ驚きや警戒の少ない毎日ということなのかもしれません。
気をつけたい点
イカ耳が長く続く・触ると痛がるときは、ストレスや体の不調が背景のこともあるので様子を見て獣医師さんに相談を。
関連する猫辞典
関連する記事
よくある質問
イカ耳のときは触ってもいいですか?
控えるのが安心です。不安・不快・警戒のサインのことが多いので、手を止めて、耳が自然に戻るのを待ってあげてください。
イカ耳は怒っているという意味ですか?
怒りだけとは限りません。不安・警戒・不快のほか、おもちゃを狙う集中でも出ます。直前に何があったかで読み分けるのがコツです。
イカ耳がなかなか戻りません。大丈夫でしょうか?
怖いものが近くに残っていないか確認して、隠れられる場所を用意してあげてください。長く続く、隠れたまま出てこない、耳を触ると痛がるといったときは獣医師さんに相談を。
参考にした考え方
- 耳介の位置と情動表現に関する一般的な知見
- 恐怖・葛藤時のボディランゲージに関する一般的な猫の行動学の知見