けつろん
結論
「クルル」「ニャルル」と転がるような高い声は、親しい相手へのうれしいあいさつ・呼びかけ。トリル(チャープ)と呼ばれる親愛のサインです。
- 転がるような高い声で近づく → うれしいあいさつ・呼びかけ
- ゴロゴロとあわさる → ごきげんなサイン
- 信頼している相手に見せやすい
意味と考えられる理由
クルル、クルック、ニャルル。口をほとんど閉じたまま、喉の奥で転がすように出す短い声です。英語ではトリルやチャープと呼ばれます。ニャーとも、ゴロゴロとも違う第三の声で、猫の声のなかでも、とびきり機嫌のいい部類と言われています。 この声の原点は、母猫が子猫を呼ぶ声にあるとされます。「おいで」「こっちだよ」。子猫はこの転がる声を聞いて母猫のあとを追います。大人になると、その声が信頼する相手への親しみのあいさつとして残る。つまり、猫がクルルと言いながら近づいてきたら、家族への気持ちのこもった「やあ」なのです。 出やすいのは、ふとした瞬間です。目が合ったとき、部屋に入ってきたとき、名前を呼んだときの返事、廊下を先に歩きながら振り返るとき。何かをしてほしい要求というより、会話の相づちに近い、軽やかな声です。だからクルルには、こちらも軽く応えるのが合っています。名前を呼び返す、目を細めてみる。それで会話は成立です。 似た声との見分けもおさえておきましょう。ゴロゴロは連続する振動音で、クルルは短い発声。別ものですが、両方同時に出ることもあり、そのときはごきげんと考えて大丈夫です。口を開けて出す短い「ニャッ」も、あいさつという意味では近い仲間。長く伸びるニャーになるほど、要求の色が濃くなっていきます。 ただし、クルルをよく使うかどうかは、子によってかなり違います。ことあるごとに転がる声で話しかけてくるおしゃべりな子もいれば、ほとんど使わない子もいる。使わないから親しみが薄い、ということではありません。声の代わりに、しっぽや歩き方、そばに来る距離感で気持ちを伝える子もいます。 クルルは、警戒のいらない相手にだけ向けられる、小さな信頼の声です。聞こえたら、その日のすれ違いざまのあいさつが成功した、ということ。声をかけて応えてあげてください。声が急にかすれる、鳴き方がいつもと明らかに変わる、というときは、念のため獣医師さんに相談を。
すずの場合
すずのクルルは、まだ聞いたことがありません。あいさつのかわりに、そっとそばに来て座るのがすずの流儀。声でのあいさつが少ないぶん、距離の縮め方で気持ちを伝えてくれるタイプなのだと思います。
関連する猫辞典
よくある質問
クルルと鳴くのはどんな気持ちですか?
親しい相手へのあいさつ・呼びかけです。母猫が子猫を呼ぶ声が原点とされ、信頼している相手に向けて出やすい、ごきげんな声です。
クルルとゴロゴロはどう違うのですか?
クルルは短い「鳴き声」、ゴロゴロは連続する振動音で、出し方が違います。両方同時に出ることもあり、そのときはごきげんと考えて大丈夫です。
うちの猫はクルルと鳴きません。なついていないのでしょうか?
そうではありません。使う頻度には個体差が大きく、声の代わりにしっぽや距離感で親しみを表す子もいます。
参考にした考え方
- トリル・チャープなど親和的発声に関する一般的な知見
- 母子間コミュニケーション由来の発声に関する一般的な猫の行動学の知見